「仕事休めないのはおかしい」と感じているあなたへ。
毎日、心の中でそうつぶやきながら出社していませんか?
そんな状況に心も体も悲鳴を上げているかもしれません。
実は、これはあなたひとりが抱えている問題ではありません。
多くの人が同じような悩みを抱えながら、日々働いています。
様々な理由で「休めない」状況に追い込まれているのです。
でも、それは本当におかしいことなんです。
休む権利は法律でも保障されているはず。
この記事では、忙しすぎて休めない状況から抜け出すためのヒントをお伝えしていきます。
あなたの働き方を変えるきっかけになれば幸いです。
WEBアンケートで募集したブラック企業の体験談を紹介します。
入社2年目、僕は毎日憂鬱な気持ちで出社していました。
「今日こそは定時で帰れますように…」
そんな願いも虚しく、休みどころか、帰ることすらままならない日々が続いていたんです。
システムエンジニアとして働いていた当時、納期に追われる毎日でした。
客先からの要望は刻一刻と変化し、その度に仕様変更。
しびれる手でキーボードを叩きながら、必死に対応していました。
新入社員の頃から、休暇を取得することの難しさは薄々感じていました。
でも、まさかこんなにひどい状況になるとは…。
有給休暇はあるのに、実質的に取得できない。
体調が悪くても「チーム全体に迷惑がかかる」と言われ、熱があっても出社を強要されました。
心の中でつぶやきながらも、目の前の仕事をこなすしかありませんでした。
特にきつかったのは、プロジェクトの大詰めの時期。
連続で36時間働かされたことがありました。
目はショボショボ、頭はガンガン。
それでも上司からは「お前が頑張らないとプロジェクトが進まないんだぞ」と言われ続け、休むことは許されませんでした。
同期入社の仲間たちは、次々と辞めていきました。
ポツンと独りぼっちになっていく感覚。
残された僕は、さらに増える業務に追われる日々。
心も体も悲鳴を上げていました。
土日出勤は当たり前。
プライベートな予定なんて立てられるわけがありません。
友達から遊びの誘いがあっても、いつも「ごめん、仕事で…」と断る毎日。
次第に誘いも来なくなり、孤独感に襲われました。
残業代はもちろん出ません。
「サービス残業は当たり前」という雰囲気が蔓延していて、誰も声を上げることができませんでした。
上司からは「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と説教され、「ドキドキ」する心臓の音を聞きながら、黙って頷くしかありませんでした。
休暇を申請しても、常に理由を求められます。
そんな言葉を投げかけられ、罪悪感を感じさせられました。
心療内科に行きたいと思っても、平日は仕事を休めない。
かといって土日は病院が休み。
八方塞がりの状況に、何度も「もう限界かも…」と思いました。
終電間際まで働き、家に帰ってもチャットワークの通知音。
上司からの新たな指示に、布団の中で「もう限界だ…」と声を漏らす日々。
睡眠時間は常に4時間程度。
心身ともにボロボロでした。
仕事を休めないのはおかしいと分かっていても、職場の雰囲気や上司の圧力、さらには自分自身の中にある「迷惑をかけてはいけない」という意識が、休暇取得への大きな壁となっていました。
「毎日必死に働いているのに、休みたくても休めない…」
そんな状況で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ここでは以下の内容について説明していきますね。
休めない職場には、いくつかの共通した特徴があります。自分の職場環境を見直すきっかけにしてみましょう。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
職場の雰囲気が休暇取得の大きな障壁となっています。なぜなら、休暇を取ることへのネガティブな風土が根付いているからです。
このような職場では、たとえ制度として休暇があっても、実質的に取得できない状況に追い込まれています。休暇を取得する権利が守られていない職場環境そのものに問題があるのです。
特定の人にしかできない業務が集中し、その人が休めない状況を生んでいます。なぜなら、業務の共有やマニュアル化が進んでいないことで、一人に仕事が固定化されているからです。
このように業務が特定の個人に依存している状態では、休暇を取ることが困難になります。人員不足と属人化された業務体制が、休めない原因となっているのです。
適切な業務管理がされておらず、仕事量に大きな偏りが生じています。なぜなら、上司のマネジメント能力不足により、業務の配分や進捗管理が適切に行われていないからです。
このように管理職のマネジメント不足は、一部の社員に過度な負担をかけることになります。結果として、休みたくても休めない状況を作り出しているのです。
休みを取れない状況で心身ともに疲れ果てていますよね。ですが、誰にでも休む権利があります。
ここでは以下の内容について説明していきますね。
状況を改善するためには、段階的なアプローチが効果的です。まずは現状を改善する方法を試み、それでも解決しない場合は、転職や退職も視野に入れましょう。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
まずは産業医への相談を通じて、合法的に休養を取ることをおすすめします。なぜなら、産業医は従業員の健康を守る立場にあり、会社に対して休職を勧告する権限を持っているからです。
産業医という専門家を介することで、会社側も無視できない形で休養を取ることができます。心身の健康を守るために、まずは産業医への相談を検討してみましょう。
現在の職場環境を改善できない場合は、転職エージェントを利用した転職活動を始めることをおすすめします。なぜなら、忙しい中での転職活動は時間的制約が大きく、効率的なサポートが必要だからです。
転職エージェントを活用することで、限られた時間の中でも効率的に転職活動を進められます。働きやすい環境の企業を見つけるために、プロの力を借りることを検討しましょう。
心身の限界を感じている場合は、退職代行サービスを利用して速やかに退職することも選択肢の一つです。なぜなら、退職交渉に時間をかける余裕がない場合や、上司との関係が悪化している場合は、専門家のサポートが有効だからです。
退職代行サービスを利用することで、心身の負担を最小限に抑えながら確実に退職することができます。健康を最優先に考え、必要な場合は専門家のサポートを受けることを検討しましょう。
ここでは、仕事を休めない状況で悩んでいるあなたに、よくある疑問について分かりやすく回答していきますね。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
労働基準法では、労働者には年次有給休暇を取得する権利が保障されています。
会社が有給休暇の取得を認めないことは違法となります。
特に2019年4月からは、年10日以上の有給休暇が付与される労働者について、会社は5日分の有給休暇を確実に取得させることが義務付けられています。
また、休暇取得を理由とした不利益な扱いも違法です。
有給休暇の使用は労働者の権利であり、義務ではありません。
付与された日数をすべて使用する必要はなく、自分のペースで必要な時に取得することができます。
ただし、有給休暇には時効があり、付与日から2年を経過すると失効してしまいます。
計画的に使用することをおすすめします。
正当な理由のある休職を申し出たことを理由とした解雇は、違法な解雇となります。
特に、傷病による休職の場合は、労働者の権利として法律で保護されています。
ただし、休職期間が就業規則で定められた期間を超える場合や、復職の見込みが全くない場合などは、合法的に退職を求められる可能性があります。
メンタル不調による休職を申請する場合、一般的に医師の診断書が必要です。
これは会社側が休職の必要性を判断するための重要な書類となります。
診断書には、病名、症状、必要な療養期間、現時点での就業の可否などが記載されます。
まずは心療内科や精神科で相談し、必要に応じて診断書を発行してもらいましょう。
上司に休暇を認めてもらえない場合は、まず人事部や産業医に相談することをおすすめします。
また、労働基準監督署や労働組合がある場合は、そちらに相談するのも有効です。
休暇取得は労働者の権利として法律で保護されているため、正当な理由なく休暇を認めない行為は違法となります。
必要に応じて、専門家への相談も検討しましょう。
休みが取れない状況は、決して我慢し続ける必要はありません。
心と体の健康を損なう前に、適切な対処をすることが大切です。
まずは産業医への相談や休職制度の活用など、現状を改善するための行動を起こしてみましょう。
それでも状況が変わらないなら、転職という選択肢も検討する価値があります。
あなたには休む権利があり、それは法律でも保障されています。
一人で悩まず、専門家のサポートを受けながら、自分らしい働き方を実現させていきましょう。
きっと、あなたに合った職場環境が見つかるはずです。
「本当は今すぐ会社を辞めたいけど、辞める前に次の転職先を探しておきたい」という場合は、できるだけ早く転職活動を始めることをおすすめします。
もし、あなたがブラック企業で働いていて、「上司が怖いから会社を辞めたいと言えない…」と悩んでいるなら、退職代行サービスにサポートしてもらうのも一つの手です。