残業つけるなと言われたあなたへ。
毎日遅くまで働いているのに、残業代を申告できない。
上司からは「残業をつけるな」と言われ、心が折れそうになっていませんか?
実際に働いた時間の残業代をもらうことは、当然の権利です。
それなのに、残業代を申告できない状況に追い込まれ、モヤモヤとした気持ちを抱えながら働き続けているのではないでしょうか。
と、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、これは決してあなたの責任ではありません。
この記事では、残業代を申告できない状況での具体的な対処法や、あなたの権利を守るための方法について詳しく解説していきます。
一人で悩まないための選択肢が、必ずあるはずです。
WEBアンケートで募集したブラック企業の体験談を紹介します。
今では働きやすい職場で充実した毎日を送っていますが、2年前に勤めていたメーカーでの経験は、今でも鮮明に覚えています。
入社2年目、生産管理の仕事に就いていた当時の私は24歳。
希望に胸を膨らませて入社したものの、現実は想像以上に厳しいものでした。
生産ラインのトラブル対応に追われる毎日。
機械が不調な音を立てれば、すぐに現場に駆けつけなければなりません。
一つの問題を解決すると、別のラインでまた「ピピピッ」とアラートが鳴る。
そんな対応に追われ、気づけば定時を2時間、3時間と過ぎていることが当たり前でした。
「残業は月45時間以内に抑えろ」
上司からの厳しい指示が、常に頭の中で重くのしかかっていました。
でも、現場は人手不足で、トラブル対応に追われる日々。
「はぁ…」とため息をつきながら、また残業時間の申告をためらう自分がいました。
残業時間を正直に申告すると、上司から
「君は仕事が遅いんじゃないか?」
と遠回しに嫌味を言われる日々。
「チッ」と舌打ちされながら、残業申請書を突き返されたこともありました。
月末になると、さらに追い打ちをかけるように「残業時間が多すぎる」と圧力がかかります。
「残業代は会社のコストだぞ、無駄な残業は絶対に許さない」
という上司の言葉が、毎日のように耳に響きました。
仕方なく残業時間を過少申告する日々。
実際は3時間残業していても、1時間しか付けられない。
「もう限界かも…」と心が折れそうになりながら、パソコンに向かう毎日でした。
この状況に悩んでいた時、同期に相談してみました。
すると
「みんなそうだよ。要領よくやってる人はうまく調整してるんじゃない?」
という返事。
「えっ…」と驚きを隠せず、自分だけが真面目すぎるのかと悩み始めました。
毎日、心の中で
「残業つけるなって言うんなら人員増やしてくれよ…」
とつぶやきながら、残業する日々。
帰宅時間が遅くなると、友人と予定が合わなくなる日が増え、心身ともに疲弊していきました。
休日も月曜日が来るのが怖くて、ゆっくり休むことができませんでした。
そんな状況に耐えかねて、1年前に思い切って転職を決意しました。
今の会社は残業時間の申告にウソをつく必要もなく、働きやすい環境です。
人員配置も適切で、残業が必要な場合は正当に評価されます。
振り返ってみると、あの時の経験があったからこそ、今の環境のありがたみを実感できているのかもしれません。
ブラック企業で苦しんでいる方へ。
諦めずに、自分らしく働ける環境を探してみてください。
必ず道は開けるはずです。
残業をつけるなと言われて悩んでいる時は、本当に辛いですよね。
ここでは以下の内容について説明していきますね。
残業をつけるなと言われる背景には、会社側の様々な事情が隠されています。
このような状況に直面している方は、決して自分だけの問題ではありません。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
残業代の削減が会社の重要課題として位置づけられています。
なぜなら、人件費の抑制が短期的な利益を生み出す最も簡単な方法だからです。
このように、会社全体が短期的な利益を追求するあまり、従業員の労働実態を無視した残業管理が行われているのです。
必要な人員が確保されていないにもかかわらず、業務量は増える一方です。
なぜなら、人員補充のコストを抑えつつ、既存の従業員で業務をまかなおうとする経営判断が行われているからです。
このような状況下では、残業せざるを得ない業務量があるにもかかわらず、残業申告が制限されることになります。
現場の実態を考慮せずに、机上の計算だけで残業時間の目標が設定されています。
なぜなら、経営層が現場の業務内容や必要工数を正確に把握していないからです。
このように、現実を無視した目標設定により、残業時間の申告を抑制せざるを得ない状況が生まれているのです。
残業をつけるなと言われて悩んでいる時は、一人で抱え込まずに行動を起こすことが大切です。
ここでは以下の内容について説明していきますね。
残業代の不払いは違法行為です。
このような状況から抜け出すためには、適切な対処方法を知ることが重要です。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
まずは公的機関に相談して、自分の権利を守るための具体的なアドバイスをもらいましょう。
なぜなら、残業代の不払いは労働基準法違反であり、専門家のサポートを受けることで適切な対処が可能になるからです。
このように、まずは法的な観点から自分の権利を守るための行動を起こすことが重要です。
労働基準監督署に相談することで、会社に対して正当な主張をするための根拠を得ることができます。
並行して、転職の準備を始めることをおすすめします。
なぜなら、残業代の不払いを強要する企業文化は簡単には変わらない可能性が高く、キャリアを守るためには新しい環境を探すことも重要な選択肢となるからです。
特に転職エージェントは、仕事が忙しい方でも効率的に転職活動を進められるメリットがあります。
エージェントが求人企業の労働環境も含めて詳しく調査してくれるため、同じような環境に転職してしまうリスクを減らすことができます。
状況が深刻な場合は、退職代行サービスの利用を検討しましょう。
なぜなら、違法な残業代の不払いを強要されている環境から早急に離れることが、心身の健康を守るために必要な場合があるからです。
退職代行サービスは、特に上司からのプレッシャーが強く、自分では退職交渉が難しい場合に有効です。
専門家が法的な観点から適切に交渉を行ってくれるため、スムーズな退職が可能になります。
ここでは、「残業つけるなと言われた」時に感じる疑問について、分かりやすく回答していきますね。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
はい、残業代の不払いは労働基準法第37条違反となります。
残業時間の申告を制限したり、残業代を支払わないように指示したりする行為は、すべて違法です。
たとえ上司から指示されたとしても、会社には残業代を支払う義務があります。
実際に働いた時間に応じて、適切な残業代を支払うことが法律で定められています。
まず、過重労働による健康被害のリスクが高まります。
また、サービス残業が当たり前になると、職場全体の労働環境が悪化する可能性があります。
さらに、実際の労働時間が把握できないため、人員配置や業務改善の機会が失われ、長期的には会社全体の生産性低下にもつながります。
残業代請求の時効は、原則として2年間です。
ただし、2020年4月1日以降に支払われるべき残業代については、改正民法の適用により時効が3年間となりました。
つまり、現時点で請求できるのは、過去2年分(2020年4月1日以降に発生したものは3年分)の未払い残業代となります。
残業代の請求を理由とした退職強要や不利益な取り扱いは、労働基準法違反となります。
そのような行為があった場合は、労働基準監督署に相談することができます。
また、このような報復行為は、パワーハラスメントとして労働局に相談することも可能です。
労働基準監督署への相談は匿名でも可能です。
相談者の情報は厳重に管理され、会社に漏れることはありません。
ただし、具体的な是正指導を行う場合は、ある程度の情報提供が必要になることがあります。
その場合でも、相談者のプライバシーは守られ、不利益な取り扱いを受けることのないよう、法的な保護が用意されています。
残業代の不払いを強要される状況は、決して一人で抱え込む必要はありません。
このような状況に直面しているのは、あなただけではないのです。
労働基準法では、働いた時間に応じて適切な賃金を支払うことが定められています。
まずは労働基準監督署に相談したり、信頼できる転職エージェントに相談したりすることで、状況を改善するための具体的な一歩を踏み出すことができます。
あなたの時間と労力には確かな価値があります。
正当な評価を受けられる環境で働くことは、誰もが持っている当然の権利です。
今は辛い状況かもしれませんが、必ず解決への道は開けています。
一人で悩まず、専門家のサポートを受けながら、あなたらしい働き方を実現していきましょう。
「本当は今すぐ会社を辞めたいけど、辞める前に次の転職先を探しておきたい」という場合は、できるだけ早く転職活動を始めることをおすすめします。
もし、あなたがブラック企業で働いていて、「上司が怖いから会社を辞めたいと言えない…」と悩んでいるなら、退職代行サービスにサポートしてもらうのも一つの手です。