「残業60時間で辞めたいのは甘え?」と悩んでいるあなたへ。
毎日のように続く残業で、心も体も限界を感じていませんか?
そんな周りの声に押されて、自分を責めてしまうことも多いかもしれません。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
月60時間という残業時間は、決して普通の働き方ではありません。
1日3時間以上の残業が積み重なり、帰宅時間は常に夜遅く。
心と体に大きな負担がかかっているはずです。
「このまま続けていいのだろうか」という不安や、「辞めたい」という気持ちは、あなたのSOSサインかもしれません。
この記事では、そんなあなたの気持ちに寄り添いながら、具体的な対処法や今後の選択肢について一緒に考えていきます。
あなたの心と体を守るために、今できることから始めていきましょう。
WEBアンケートで募集したブラック企業の体験談を紹介します。
私はWeb制作会社でフロントエンドエンジニアとして働いていました。
今では働きやすい環境で充実した毎日を送っていますが、3年前に経験した激務は今でも鮮明に覚えています。
入社当初は「憧れの職場に入れた!」とやる気に満ち溢れていました。
しかし、その気持ちが一変したのは入社1週間が過ぎた頃からでした。
部署内の誰もが毎日遅くまで残業する光景を目の当たりにし、ゾクッと背筋が凍りました。
私の所属していた部署は10人程度で、全員が連日21時過ぎまで残業するのが当たり前。
他部署が20時には帰宅する中、私たちだけがパソコンに向かい続けている状況でした。
最も辛かったのは、月60時間もの残業が4ヶ月も続いたことです。
18時の定時後、さらに3時間以上の残業。
片道1時間の通勤時間もあり、家に着くのは22時を過ぎることも。
「もうダメかも…」と心が折れそうになる日々が続きました。
心の中では「こんなの普通じゃない」と分かっていても、
という声が周りから聞こえてきて、自分を責め続けていました。
土日は休めるものの、疲れが押し寄せ、趣味どころか友人と会う元気すらありませんでした。
特に厳しかったのは、すべての残業がサービス残業だったこと。
終業時間が過ぎても、誰一人帰る気配はありません。
人事部も状況を把握しているはずなのに、改善の動きは一切見られませんでした。
毎日終電間際まで働き、疲労でフラフラになりながら帰宅する日々。
休日はゴロゴロと寝て過ごすだけ。
「このまま人生を過ごしていいのかな…」
と、真剣に悩みました。
そんな生活に終止符を打てたのは、同期と交わした何気ない会話がきっかけでした。
「残業が多いのは、会社や現場の体制に問題があるんだよ。僕たちが我慢することじゃない」
という言葉に、目が覚めた思いでした。
結果的に、この経験を転機に転職活動を開始し、今の会社に転職することができました。
残業は月20時間程度、休日出勤もほとんどありません。
今思えば、「辞めたいのは甘え」という考えこそが間違っていました。
適切な労働環境を求めることは、労働者として当然の権利だったのです。
月60時間もの残業に悩み、退職を考えている方は多いものです。
しかし「若いうちの苦労は当たり前」「今の時代に残業くらいで」という声に押されて、自分を責めていませんか?
ここでは以下の内容について説明していきますね。
残業60時間というのは、決して個人の努力不足や「甘え」の問題ではありません。
むしろ、働く環境に深刻な課題があることを示しています。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
過度な残業は、心身の健康に重大な影響を及ぼします。
なぜなら、人間の心と体には適切な休息が必要不可欠だからです。
このように、長時間労働は私たちの生活の質を著しく低下させます。
健康を損なってまで働き続けることは、決して甘えではありません。
月60時間という残業は、組織の人員配置や業務分配に問題があることを示しています。
なぜなら、適切な人員配置と業務量の調整がされていれば、このような過度な残業は発生しないからです。
このような状況は、完全に組織側の問題です。
個人の努力や根性で解決できる範囲を超えています。
月60時間の残業は、法律で定められた上限を超過している可能性が高い状態です。
なぜなら、労働基準法では残業時間の上限が月45時間、年360時間と定められているからです。
このように、月60時間の残業は法律上も問題がある状態です。
これを指摘することは権利の主張であり、決して甘えではありません。
長時間の残業に悩んでいるのに「甘え」と言われ、さらに追い詰められていませんか?
ここでは以下の内容について説明していきますね。
残業が月60時間というのは決して軽視できない問題です。
あなたの心と体を守るための具体的な対処法を見ていきましょう。
まずは、労働基準監督署への相談を検討しましょう。
なぜなら、月60時間という残業は労働基準法で定められた上限を超えている可能性が高く、専門家のアドバイスを受けることで状況を改善できる可能性があるからです。
労働基準監督署への相談は無料で、匿名での相談も可能です。
あなたの権利を守るための正当な行動なので、決して遠慮する必要はありません。
専門家のサポートを受けながら、より良い職場環境への改善を目指しましょう。
並行して、転職エージェントへの登録をおすすめします。
なぜなら、残業の多い環境では転職活動の時間確保が難しく、プロの支援があることで効率的に転職活動を進められるからです。
特に残業が多い状況では、自分で転職先を探す時間を確保するのが困難です。
転職エージェントを味方につけることで、限られた時間で効果的な転職活動が可能になります。
状況が深刻な場合は、退職代行サービスの利用も検討しましょう。
なぜなら、過度な残業で疲弊している状態では、退職交渉を自力で進めるのが精神的にも体力的にも負担が大きいからです。
退職代行サービスは決して逃げではありません。
むしろ、あなたの心身の健康を守るための賢明な選択といえます。
プロの力を借りて、新しいスタートを切る準備を整えましょう。
ここでは、「残業が多すぎて辞めたい」と感じた時の疑問について、分かりやすく回答していきますね。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
はい、違反となる可能性が高いです。
労働基準法では、原則として月45時間、年360時間を上限と定めています。
36協定の特別条項でも、年720時間以内、単月100時間未満(休日労働含む)、複数月平均80時間以内という制限があります。
月60時間の残業が常態化している場合、これらの基準に抵触する可能性が高く、会社は是正する義務があります。
いいえ、残業を断ることは正当な権利の行使です。
残業は労働者の同意が必要な時間外労働であり、断ることができます。
会社の人員不足や業務の偏りによる過重な残業を、個人の責任として受け入れる必要はありません。
むしろ、健康を損なってまで働き続けることの方が、長期的には会社にとってもマイナスになります。
いいえ、それは間違った考え方です。
残業時間の制限は、年齢に関係なく全ての労働者を守るための法律です。
「若いから体力がある」という理由で、違法な長時間労働を正当化することはできません。
過重労働による健康被害は、年齢を問わず誰にでも起こり得ます。
はい、未払いの残業代は請求できます。
時効は原則として3年間です。
ただし、2020年4月以降に発生した残業代については、改正民法により時効が5年となりました。
残業時間の記録(メール、タイムカード、業務日報など)があれば、さかのぼって請求することが可能です。
状況と体力的・精神的な余裕によって判断するのがよいでしょう。
理想的には転職先を決めてから退職するのが安全ですが、現在の残業が心身の健康に重大な影響を及ぼしている場合は、いったん退職して休養を取ることも選択肢の一つです。
貯金や失業保険の活用を含めて、自分の状況に合わせた判断をしましょう。
月60時間もの残業に悩み、「辞めたい」と考えることは決して甘えではありません。
むしろ、自分の心と体を大切にしようとする健全な判断といえます。
長時間労働が当たり前の環境では「若いうちの苦労は当然」という声も聞こえてくるでしょう。
しかし、それは古い価値観です。
適切な労働時間で効率的に働き、プライベートの時間も大切にする。
そんな働き方を選択することは、あなたの人生をより豊かにするための大切な決断です。
一歩を踏み出す勇気を持ってください。
労働基準監督署への相談や転職支援サービスの活用など、あなたをサポートする選択肢は必ずあります。
より良い職場環境で、イキイキと働けるステージが、きっとあなたを待っています。
「本当は今すぐ会社を辞めたいけど、辞める前に次の転職先を探しておきたい」という場合は、できるだけ早く転職活動を始めることをおすすめします。
もし、あなたがブラック企業で働いていて、「上司が怖いから会社を辞めたいと言えない…」と悩んでいるなら、退職代行サービスにサポートしてもらうのも一つの手です。